伝わるコーチング Vol.3 声かけすぎてない?“今”じゃない方が伝わることもある。

トレーナー向け

どーーーもーーー!
アスレティックトレーナー あたかゆうすけです。

今回も「伝わるコーチング」シリーズ、第3弾。
テーマは【声かけのタイミング】についてです。


■ 声をかけたくなる気持ち、すごくよくわかります

試合中や練習中、選手がプレーしているその瞬間に
「今だ!」と伝えたくなること、ありますよね。

  • 「もっと前に出て!」
  • 「そこ打てるよ!」
  • 「今の違うって言ったよね?」

でも、ちょっと待ってください。
その声、本当に“今”必要だったでしょうか?


■ プレイ中は「インプット」より「アウトプットの時間」

選手がプレー中に集中しているのは、
“結果を出すこと”と“感覚を使うこと”

その最中に情報をどんどん入れられると、
・迷いが生まれる
・集中が途切れる
・判断が遅れる

せっかくのチャレンジや本来の動きが出せなくなることもあります。


■ 伝えるタイミングを「あと」にするだけで、ぐっと伝わる

私が大切にしているのは、
「言いたくなったら、今は言わない」という意識です。

そのかわりに、あとで落ち着いた時間に伝える。
そして、ただ伝えるだけじゃなくて、“考えさせる”時間に変える


■ 映像×発問が最強

私なら、必要な場面では映像を撮っておいて、
プレー後に一緒にその映像を見ながらこう聞きます。

  • 「今のプレー、どう感じた?」
  • 「なんでこの選択をしたの?」
  • 「もしやり直せるならどうする?」

このように“問いかけ”を通じて気づかせると、
選手の頭と心に、深く残ります。

その場の一言ではなく、
「選手自身が自分で気づいて動けるようになる」のが、
いちばん価値のあるコーチングだと思っています。


■ 声をかけるなら、「安心」と「応援」を届ける言葉を

もちろん、プレー中の声かけすべてがNGなわけではありません。

  • 「ナイスチャレンジ!」
  • 「いいね!その意識!」
  • 「落ち着いて、自分のリズムでいこう」

といった、選手の心を支える声はとても大切です。
「気づかせる声」ではなく、「支える声」。

この違いを意識するだけで、
選手の表情やプレーもグッと変わってきますよ。


最後に勝つのは、“自分の頭で考える選手”。

「今すぐ伝えたい」気持ちをちょっとだけこらえて、
伝えるタイミングを“あと”にする。

そのひと手間が、
選手にとっては「気づきの時間」になり、
あなたにとっては
「信頼が深まる時間」になります。


差がつくのは、気づいた今から。

あなたの声が、選手の力になるように。
次回は、「選手が“話したくなる”空気のつくり方」について書く予定です!


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いつも、ありがとーーーございます!

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