どーーーもーーー!
アスレティックトレーナー あたかゆうすけです。
あなたは“リンパ”を説明できますか?
治療家の方、エステの方、女性の方は一度は“リンパ”ということで説明をしたり、説明を受けたり、話をしたことはあるのではないでしょうか
今回は治療家も含めて、一般の方も解釈で『ふわっと』している謎めいていると思われる「リンパ」について、もう少し解剖学的な視点を交えながら深掘りしていきます。
「リンパマッサージが体にいい」「リンパの流れを良くするとむくみがとれる」なんて話を聞いたことがある人は多いと思います。でも、“「リンパってそもそも何?」「どこを流れているの?」”と考えると、詳しく説明できる人は意外と少ないかもしれません。
アスリートにとっても、リンパの働きを知ることは、疲労回復や免疫力アップにつながる可能性があるので、しっかり理解しておきましょう!
リンパとは?【解剖学的な定義】
リンパ(lymph)は、“リンパ系(lymphatic system)”を構成する重要な要素です。
リンパ系は以下の3つの要素から構成されています:
- リンパ液(lymph fluid)
- リンパ管(lymphatic vessels)
- リンパ節(lymph nodes)
これらが体中にネットワークを張り巡らせることで、体の防御機能や老廃物の回収に重要な役割を果たしています。
✅ 1. リンパ液(lymph fluid)
リンパ液は、“組織間液(interstitial fluid)”がリンパ管に取り込まれてできた液体です。
血液から毛細血管を通じて、酸素や栄養素が細胞に供給されたあとに、細胞から出た老廃物や余分な水分がリンパ液となって回収されます。
🔎 成分
- 水
- タンパク質
- 脂肪
- 白血球(特にリンパ球)
- 細菌やウイルス、老廃物
リンパ液は1日に2〜4Lほど作られるといわれています(Cui et al., 2018)。
✅ 2. リンパ管(lymphatic vessels)
リンパ液を流すための「管」で、血管に並行して走っていることが多いです。
リンパ管は以下のように分類されます:
- 毛細リンパ管 → 体の隅々まで張り巡らされている
- 集合リンパ管 → 毛細リンパ管から集めたリンパを運ぶ
- リンパ本幹 → 最終的に静脈(鎖骨下静脈)に流れ込む
リンパ管には“弁(valve)”がついていて、リンパ液が一方向に流れるようになっています。
✅ 3. リンパ節(lymph nodes)
リンパ節は、フィルターのような役割をしている器官で、体内に約600個(Alitalo, 2011)存在すると言われています。
- 首(頸部リンパ節)
- 脇の下(腋窩リンパ節)
- 足の付け根(鼠径リンパ節)
リンパ節の中では、細菌やウイルスを白血球(リンパ球)が攻撃してくれます。
そのため、感染症にかかるとリンパ節が腫れることがあります。
リンパの流れ方と重要なルート
リンパの流れは、以下のルートを通って最終的に血管に合流します。
- 毛細リンパ管 → 2. 集合リンパ管 → 3. リンパ本幹
→ 4. 静脈角(鎖骨下静脈) → 5. 血流に戻る
右側 → 右リンパ本幹
左側 → 胸管(Thoracic duct)
👉 胸管はリンパの約75%を回収しているので、特に重要です。
リンパの役割
リンパ系は主に2つの大きな役割があります。
💪 1. 免疫機能
- 白血球(リンパ球)がウイルスや細菌を攻撃
- ワクチン効果が出るのもリンパ系のおかげ
➡️ 体を守る「防御システム」としての役割がある
🚰 2. 老廃物や余分な水分の排出
- 老廃物や余剰な水分をリンパが回収
- 尿や汗として体外へ排出
➡️ 「むくみ」が解消される
リンパの流れが悪くなる原因
リンパは心臓のようにポンプがないため、筋肉の収縮や呼吸で流れています。
以下のような原因でリンパの流れが滞りやすくなります:
❌ 運動不足 → 筋ポンプ作用が弱まる
❌ 水分不足 → リンパ液の循環量が減少
❌ 姿勢不良 → 猫背やデスクワークでリンパ管が圧迫
❌ ストレス → 自律神経が乱れ、リンパの流れが鈍くなる
リンパの流れを良くする方法
💡 1. 適度な運動 → 筋ポンプが働きリンパの流れが良くなる
💡 2. 水分補給 → 1日1.5~2Lを目安に
💡 3. 深呼吸 → 横隔膜が動くことでリンパの流れが活性化
💡 4. 体を温める → 血流促進とともにリンパも流れる
💡 5. リンパマッサージ → 特に鎖骨周辺や鼠径部が効果的
まとめ
リンパは体の免疫機能と老廃物の排出を担う重要なシステムです。
特にアスリートにとって、リンパの流れを改善すると疲労回復やパフォーマンス向上につながる可能性があります。
毎日の生活習慣や運動を意識して、リンパの流れを整えていきましょう!
ご予約・お問い合わせはこちら!
✅ 「スポーツのパフォーマンスを上げたい!ケガを予防したい!そんなあなたへ ご予約はこちら」
➡ 予約する
✅ 「若手トレーナーのあなたへ お問い合わせはこちら」
➡ 相談する
いつも、ありがとーーーございます!
コメント